日本国尾辻 秀久|おつじ ひでひさ|
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尾辻秀久

運・根・鈍を備えて成功間違いなし

有限会社 善産業創業十周年記念 祝辞
平成二十三年七月三十一日

 善産業が会社法人となりまして十年という節目を迎えられましたこと、そして今日はこんな盛大なお祝いになりましたこと、心からお慶びを申し上げます。ご指名をいただきましてお祝いの言葉を述べさせていただきます参議院議員の、厚生労働大臣をいたしたこともありますけれども、現在は参議院副議長をしております尾辻秀久であります。
 善産業の皆さま方とのご縁といいますのは、そもそも善産業が川辺で運送業をお始めになりましたが、実はという話をいたしますと、私の家内の実家が川辺貨物といいまして、戦後ずっと川辺で運送業をいたしておりました。そのご縁が一つございます。
 それからもう一つ、善産業では支配人と言っておられますけれども、田中支配人が鹿児島の生みました偉人、世界に誇る偉人、東郷平八郎元帥を崇拝してやまない、共に崇拝をいたしておるということがございます。毎年、東郷元帥の命日には鹿児島の多賀神社にございます東郷元帥のお墓で墓前祭が執り行われます。今年もつい先日ございまして、そこで田中支配人とはお会いをいたしたところでございます。
 今日ご指名をいただきまして、お祝いを述べさせていただくにあたりまして、やや風変わりなのかなあとは思いますけれども、今日は少しばかり東郷元帥のお話をさせていただきたいと存じます。
 東郷元帥は日本海海戦の前夜には、今の言葉で言いますと既に窓際に座っておられたのであります。その東郷元帥を日本の存亡を賭けた日本海海戦の前夜に、時の海軍大臣・山本権兵衛は連合艦隊司令に任命するのであります。みんな「なぜだ!」と言いました。その時、山本権兵衛も薩摩の人でありますから、一言「あや、ふ運の良かやっ奴じゃ」と言っております。「あいつは運のいい奴だ」と言ったのであります。そして東郷元帥、指揮を執ります。敵のロシア艦隊、バルチック艦隊と決戦の時を迎えるのであります。
 今ロシア艦隊、バルチック艦隊と言いましたけれども、ロシアのバルチック(バルト海の)という名から元々、北欧を本拠地とするロシアの主力艦隊でありますが、これが日本と決戦を挑むべく、はるばるやって来るわけであります。従いまして、いきなり日本と戦う気はない。とりあえずはウラジオストックに入りたかったのであります。ここにいっぺん入って長旅の疲れを癒して、そしてまたウラジオストックにはロシアのその他の艦隊もおりましたから、態勢を整えて陣を整えて日本と決戦をしたいと思ってやって来るのであります。
 逆に日本は、その前に叩いておかなければならない。ルートは3つほど考えられました。東郷元帥、賭けに出るのであります。3つのルートのうち日本海を上がって来るであろう。そこで主力をすべて日本海に置いて、待ち受けるのであります。これは、おそらく疲れてやって来るから、疲れた部隊であるから最短距離をやって来るであろうと読むのであります。その読みが当たったと言えますけれども、見事に運の良さを発揮した。そこにやって来た。そこで、この艦隊を叩くことができるのであります。その、もし東郷元帥の賭けが破れておれば、おそらく今の日本の歴史は大きく変わっていたのだろうなというふうに思います。
 敢えてこんなお話いたしましたのは、運の良さというのは人生によって一番大事なことだろうと思うからであります。先日、「なでしこジャパン」の澤選手が「監督はどんな人ですか」と聞かれまして、即座に「運のいい人です」と答えたのも大変印象に残りました。
 日本には、成功の条件は運・根・鈍だという言葉があります。運が良くて根気よく努力をして、そしていささか鈍である、鈍いこと、これが人間成功する条件だと言われております。若い方もおられますので、運の良さを求めるならば自分が運がいいか悪いかよりも、運のいい人間を見つけてびたっとひっつくことであるということを申し上げておきたいと思います。間違いなく善産業の中村社長、運のいい方でありますから当面、善産業にべたっとくっついておれば間違いがないということを申し上げたところであります。
 そして根気よく努力をなさる。今、私は奥さまがお立ちになったお姿見てて、多分、奥さまあたりのご努力がこんにちを支えておるのだろうな、根気の良さというのはそのへんにあるのかなあと思いました。そして鈍であることは、私は間違いないと思うのであります。
 今、副議長と言いました。誰も言いませんから自分ではっきり言うのでありますが、参議院副議長というのは日本国序列第四位であります。陛下にご挨拶を申し上げる宮中行事で、いろんな場面で陛下にご挨拶申し上げますが、この順番は決まっておりまして、まず内閣総理大臣が進み出ます。次に衆参の議長でありまして三番目が最高裁の長官、そして四番目に衆参の副議長が進み出ますから、申し上げたように誰も言いませんが勝手に私は今、日本国序列第四位であると言っておるのであります。
 敢えてそう申し上げましたのは、ただ多賀神社で会うというだけで、この私に挨拶をせいなどと言うのはよっぽど鈍なる人でないと言わない。申し上げておりますことは、運・根・鈍を備えた方でありますから成功間違いなしと、おめでとうございますと申し上げてお祝いの言葉にさせていただきます。本日は、おめでとうございます。

尾辻秀久

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